DFD(データフローダイヤグラム)の描き方(1)

仕事でDFDを書く機会が多いのだが、DFDの書き方を知らない人が多いのでここにメモしておく。自分自身が100%完璧に使いこなしているわけではないので、自分の理解している範囲での内容となる。

データフローダイヤグラム(DFD)は単独で成り立つものではありません。データディクショナリーとミニ仕様書という三点セットで業務分析を行う際に使用します。システムの概念だけを伝えるのであれば、DFD単体でも良いのかも知れませんが・・・。

DFDで使用する図形

それでは、DFDの説明をします。まず最初にご覧いただくのは、DFDで使用する図形です。

DFDの図形 DFDで使用する図は4種類です。上から順に、(1)データの源泉と吸収を表す「外部要素」

(2)データの流れ(データが流れるパイプライン)を表す「データフロー」

(3)データを保管する「データストア」

(4)データを変換する「プロセス」

 

(1)外部要素

データの源泉と吸収を表します。そして外部要素なので今回の分析の対象外となります。たとえば自社の販売管理の仕組みを分析するのであれば得意先や仕入先などになります。そしてこの外部要素からのデータフローは「得意先からの注文」や「仕入先からの請求」などになります。

(2)データフロー

肝心かなめのデータフローです。このデータフローを書かずしてDFDは語れません。データフローは一本の矢印データフロー名で表します。矢印だけでデータフロー名が書かれていないDFDを見かけますが、おそらくDFDの書き方を知らない人が書いたか、途中書きのものでしょう。かならず、データフロー名を書くようにします。

(3)データストア

データの保管を表します。よく、データベースやファイルだけと勘違いしている人がいますが、データを保管するところは、机の引き出し、事務所の棚だったり、個人のパソコンだったりと様々な保管場所がありますね。すべて記載しましょう。

(4)プロセス

DFDを書く上でいちばん名前付けに困らない要素です。”注文を受ける”とか”注文を台帳に転記する”などデータ変換を表します。ここで注意事項ですが、プロセスに名前を付けるのは一番最後にした方が良いということです。理由は後で説明します。

DFDの描き方

さて、ここからはDFDの描き方です。一番初めに何を描きますか?

(1)今回の対象外となるものをすべて描き出します。

今回の対象外となるものをすべて描き出します。これは外部要素となるものです。それは取引先だったり、外部システムだったりします。

(2)外部要素への入出力を描きます。

外部要素への入出力を描きます。(これは対象外への最終的な入出力となります。)

この段階では完璧さを気にする必要はあまりありません。DFDはいきなり完成するものではありません。何回も何回も描き直しして仕上げていくものです。分析が進むにつれ、忘れていたデータフローが浮かび上がってくるものです。

(3)データフロー名を記述する

データフロー名は必ず書くようにしてください。プロセス名を入れたいかも知れませんがプロセス名は無くても大丈夫です。(後で入れられるし、変わるかもしれないので)
flow01

(4)データフローをよく見て書き直す。

今度はデータフローをよく見ていきます。足りないデータフローがたくさんあるはずですから、図にどんどんデータフローを足していきます。また、データフローが変換されるところや複数に分岐するところにはプロセスも足していきます。そうやってどんどん書き足していくと、データを保管する所も見えてきますのでデータストアも書き足していきます。そうやって、描き替えながらユーザとどんどん対話してください。flow02

 

つづく

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