今回はDFDを使って業務分析をする上で、欠かせないデータディクショナリーとミニ仕様書についての解説です。
これらを使いこなせるようになると、本当にしっかりと業務分析ができるようになります。
データディクショナリーとミニ仕様書
DFDにセットで必要になるものがあります。それがデータディクショナリーとミニ仕様書です。
データディクショナリーには、データフローの内訳を記述します。そして、ミニ仕様書にはプロセスの内容を記述します。DFD、データディクショナリー、ミニ仕様書が揃ってひと塊となります。どれが欠けても中途半端です。
例:以下のようなDFDを書いた場合

データディクショナリーの例
仕入 | 送り状+納品書+受領書+製品数+品名 |
発注内容 | 品名+発注数 |
受領書 | 受領書+受け入れ担当者の受領印 |
納品書 | 納品書+受け入れ担当者の検印 |
ミニ仕様書の例
プロセス名:プロセス2 |
プロセス記述: 1.メーカから「仕入」が発生する。運送会社から荷物を受け取る。2.検品を実施する。倉庫担当者は「仕入」の品名、製品数と、「発注内容」の品名、発注数を確認する。もし どれかが異なる場合<異なった場合の処理を記述>・・・・・以下省略・・・・・または<正しい場合の処理を記述>・・・・・以下省略・・・・・である3.納品書の束に納品書をまとめる。 |
上記のようにまとめていきます。
しかしながら、これもまた、DFD、データディクショナリー、ミニ仕様書を行ったり来たりしながら、ブラッシュアップさせていくものです。
書籍の紹介
この記事で紹介しているDFDについては、考案者のトム・デマルコが書いた、「構造化分析とシステム仕様」という書籍の中で詳細な解説がされています。
しっかりと学習したい方は、この書籍をお読みになる事をお勧めします。
つづきは以下のリンクをご覧ください。
DFD(データフローダイヤグラム)の書き方(5)デシジョン・テーブル
以上、「DFD(データフローダイヤグラム)の書き方(4)データディクショナリーとミニ仕様書」でした。